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夕暮れの公園
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作詞 つだけんと |
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夕暮れの公園で はしゃぐ子供とカメラを構える父親
その幸せそうな笑顔を横目に僕は粉々に砕け散った
僕が持ち合わせていた言葉と声は 手も足も切り落とされて
例えば歩きタバコの男の靴底に貼り付いたガム
夕暮れの公園で おじいちゃんとジョギングする少女
その幸せそうな走りの後ろで僕は粉々に砕け散った
僕が持ち合わせていた言葉と声は 喉の奥で震えていて
例えば靴下にいくつも絡み付いたしつこい毛玉
夕暮れの公園で 池面にうつったくすんだオレンジが
ゆらゆら揺れる姿を見て 僕は粉々に砕け散った
僕が持ち合わせていた激情と夢は 草臥れて床に伏し
例えば大好きなあの娘への告白で 震える膝小僧
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