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ショウタイム
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作詞 kobako3104 |
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色なきものに 色染めて
明けてくる空 果てしなく
どこの旅情か ふと恋し
記憶 謎めく 糸を巻く
このくちびるは 知っている
戻らざる日の つみとがを
雨に当たって 流れゆく
泡とて消せぬ 残り香が……
舞えよ唄えよ 我が日々よ
鳥のごとくに どこまでも
ちぎれたまんま バラバラに
ここへ返るな 紙吹雪
静けさのなか 燃ゆる花
目を細めても まだ光る
水をやらねば 枯れるのに
誰の手かなど 知らずとも
規律を保つ 時計の音(ね)
運命を待つ 間合いの音
もう向こうには 渡れない
境目だから 生と死の
熱して凍れ 我が日々よ
過去の矛盾も 受け容れて
今宵かがやく ショウタイム
虚飾をまとえ 永遠に
ここが孤独の 始まりか
あるいは崖の 突端か
縁は断たれた 何もかも
今日が日めぐり 朽ちるだけ
指を伸ばせば 触れられる
そんな距離さえ まぼろしと
告げる従者を さえぎって
我が声が鳴る その名こそ――
閉じろ開くな 空 空よ
見送るための 闇となれ
こげつくような 寒さにも
もう痛みさえ 感じない
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