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パノラマ
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作詞 LonZ |
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国道21号線 ずっと西へ進んでく
冬の一段と寒い日の午後のこと
沈んでいく太陽が辺りを真っ赤に染めていく
その日の空はとても美しくて
隣に座った君も その隣にいる私も
導かれるように空を見上げていた
何故だか同じ歌を口ずさんで
この空を観た君は 優しい顔して笑う
絵画のように綺麗だね 横顔の君が笑う
まるでパノラマのような 壮大な景色だった
思わず息を呑んだ きっと君だってそうだ
言葉の要らない沈黙が 何だか心地よくて
このまま時間が止まれば
ありきたりの事を思った
ハンドル握った君も 外を眺める私も
同じ空を共に見上げていた
何故だか同じ歌を口ずさんで
パノラマを見た君は 暖かな空気で笑う
伝えたい言葉は一つも
文字にならずにただ浮かぶ
写真でも絵画でもなく 瞼に焼き付けた記憶だ
商品でもサービスでもなく
心に焼き付いた笑顔だ
月が出るのが早すぎて
パノラマは見えなくなって…
鳥のさえずりを掻き消して
目覚まし時計が鳴って
朝が来た事を知って
眠っていたことを知る
隣を見てもそこには
君は笑っていてくれない
一足早く朝が来て
海の向こうで歩いてる
もう少ししたら君は
約束通り戻ってきてよね
そしたら今度こそ本当に
パノラマを一緒にみたいな
いつもの通勤電車の中 何だかぼーっとしている
窓の外を朝日がまた いつも通り顔を出す
こんな夢を見た日は 君のことばかり考える
いつの日かこの夢が
正夢になる事を願う
きっと私の隣で君は笑う
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