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only noun
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| 作詞 ニコル |
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いつか付けられた名前
最初に呼ぶ人は誰?
そこにいた人が笑う
無邪気で強い手を掴む
いつの間にか隣にいた
似ているようで似ていない顔
白黒の写真が一枚
いくつかの笑顔を映した
時が奪っていく記憶と想い
日に日に細くなる蝋燭の火
雨風で容易く消されないように
しっかりと放さないで守り抜きたい
知らない間に繋いだ手と手
温もりが教えてくれた喜び
置いてきた欠片を拾い集めて
埃だらけの箱に閉じ込める
もう二度と見失わないように
決して見えない場所にしまってある
星が巡って会えない日々
でもその顔を忘れはしない
心が覚えている温度
ふと鼓動を聴けば蘇る
世界のどこよりも深い位置
他に代えられない不思議な繋がり
どれだけ惨めでも 醜くても
帰ってくるのを待ってくれている場所
言葉が交わせなくてもいい
手を差し伸べても握らなくていい
ただ一つの名前を呼んでいたい
命が続いているだけでいい
出来ればもっと笑っていてほしい
幸せなんかじゃなくても 生きていてほしい
気に食わない口癖だって
苛立って仕方ない身振り素振りだって
ここだけでしか手に入らないって
瞳や鼓膜の奥を彷徨っている
血や肉だけじゃない別の場所で
繋がる一つだけの濁った絆
雨や風に打たれたままでいい
空腹が満たされないままでいい
目や耳が効かなくなってもいい
想いを届けられなくなっても
思い出がなくなってしまってもいい
約束を果たせないままでもいい
ただ一つの名前を呼び続けたい
命の限り叫んで隣にいたい
一緒に手を繋いで生きたい
同じ記憶が透けていっても
あの日のような笑顔を見せて
あなたが付けてくれた名前を呼んで
名前を呼んで
いつか付けられた名前
最初に呼んだ人は誰?
最後に呼ぶ人は誰?
細長く強い手を伸ばす
生き延びた人は呟く
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