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虫
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作詞 YAMATO |
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這いつくばる虫 二度見して無視
予定とかあるし 時間が惜しいし
そもそも虫嫌い 足6本とか無理
せいぜい5本だし それも気持ち悪い
足の数が奇数の生き物を知らない
そんなに偶数が好きなのかい
そりゃ割りきれた方が気持ちいいけどさ
実は2だって素数なんだぜ
穴を掘って 土に埋まって
寒さを堪えて 冬を越えて
よじ登って 這い上がって
やっと見えた 眩しい陽の光
蟻の足をもぐ それでも生きてる
今度は頭を それでも動いてる
鳥肌が立つ 走って逃げる
水道で手を洗う 変な汁が落ちる
血の色が赤以外の生き物とかいるの
そんなにヘモグロビンが好きかい
そりゃ太陽みたいで格好いいけどさ
実は赤は縁起の悪い色
瞳を閉じて 顔を伏せて
視界を絶って 光に耐えて
飛翔して 立ち上がって
やっと出会えた 優しい暗闇
たくさんの星を眺めて思う
この宇宙の中の 小さな銀河
小さな惑星系 小さな地球
小さな国の 小さな自分
まるで蟻のよう
小さな虫のよう
足を痛めた 頭を抱えた
悩みは尽きない 傷は消えない
眠るように堕ちて 安らかに寝て
やっと気づいた 正しい世界
足6本とか無理 それでも動いてる
やっぱり虫嫌い それでも生きてる
小さな世界で
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