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夏のあいつ
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作詞 kojiro |
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空は あくまで青く
夏の風が 気だるく頬を撫でる
今年もまた あいつを思い出す季節がやってきた
夏祭りで知り合った 尖んがり少年
祭りに浮かれよ 奴ら バカみてー
なんて 毒づいていたけれど
綿飴持った女の子の手を引きながら
ラムネ飲む父さん そんな家族に目を細め
眩しそうに 見つめてた
その目は 寂しそうで 突き放すことができなかった
小さな狼 私の狼
口が悪くて いつも私を傷つける
捨ててやるよ 飽きたらさ
弄んでやるよ 今だけさ
そう嘯きながら いつだって
優しい目で 私を見守ってくれた
知ってたよ
本当は ヤキモチ焼きで すごい寂しがり屋
姉さんなんで俺にかまうの
さあね なんでかな
俺 いつでも出てってやるよ
もっといいカモ見つかったらさ
どうぞどうぞ お好きにね
こんな調子の毎日が 楽しかった
父が来て「たかり屋」と罵った日から
あいつは帰ってこなかった
人一倍プライド高くて不器用ですぐ熱くなる奴
もう二度と戻ってこないの わかってた
今年の夏も 私はお祭りに出かけていく
狼の寂しい瞳 思い出してしまうの わかっているけれど
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