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夏のあいつ
作詞 kojiro
空は あくまで青く
夏の風が 気だるく頬を撫でる
今年もまた あいつを思い出す季節がやってきた

夏祭りで知り合った 尖んがり少年
 祭りに浮かれよ 奴ら バカみてー
なんて 毒づいていたけれど
綿飴持った女の子の手を引きながら
ラムネ飲む父さん そんな家族に目を細め
眩しそうに 見つめてた
その目は 寂しそうで 突き放すことができなかった
小さな狼 私の狼

口が悪くて いつも私を傷つける
 捨ててやるよ 飽きたらさ
 弄んでやるよ 今だけさ
そう嘯きながら いつだって
優しい目で 私を見守ってくれた
知ってたよ
本当は ヤキモチ焼きで すごい寂しがり屋

 姉さんなんで俺にかまうの
さあね なんでかな
 俺 いつでも出てってやるよ 
 もっといいカモ見つかったらさ
どうぞどうぞ お好きにね
こんな調子の毎日が 楽しかった

父が来て「たかり屋」と罵った日から
あいつは帰ってこなかった
人一倍プライド高くて不器用ですぐ熱くなる奴
もう二度と戻ってこないの わかってた

今年の夏も 私はお祭りに出かけていく
狼の寂しい瞳 思い出してしまうの わかっているけれど

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公開日 2014/10/10
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