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籠中少女(ごくちゅうしょうじょ)
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| 作詞 Dual Love Vanek |
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長く黒いドレスを身に纏う少女
他(そと)の世界を観たコトない
窓際から覗く他(そと)の世界
淡いピンクの空
大きく広がる湖(うみ)
笑い合う人々
〈私モ其ノ世界ヘで出テミタイワ…〉
長く黒いドレスを身に纏う少女
獄中(なか)から知る他(そと)の暮らし
窓際越しから覗いてみる
豪雨と雷が他(そと)を包む日
喧嘩し傷つけあう恋人たち
逃げ狂った黒い逃亡者
〈其処モ幸福バカリジャナイノネ。〉
暗い世界に居る籠の中の少女
此処こそ私が棲む世界
誕生した日其の日から
此処が私の知る世界なの
笑顔、楽園を知らない
他(そと)の世界に誰か招待して
他(そと)の世界から声が聞こえた
「其処デ何シテ居ルノ？」
初めて存在に気づいてくれた君
「…ドウシテ何モ喋ラナイノ？」
残念な表情で去って逝く
〈アレ…声ガ出ナイワ〉
瞳(め)を覚ますと毎日君が居る
「ハイ、君ニ此レアゲルヨ。」
古風で可愛いネックレス
笑顔で応え、笑顔で返す君
「君ヲ籠ノ中カラ出シテアゲル。」
〈此処カラ抜ケ出スコトガ出来ルノ？〉
暗い世界に居る籠の中の少女
其処こそが君の棲む世界
誕生した日其の日から
其処が君しか知らない世界
笑顔、楽園を知らなんでしょう？
他(そと)の世界に僕が招待してあげる
他(そと)の世界は きっと美しい
心臓バクバク、不安が入り交じるワクワク
「サア、オイデ？恐クナイヨ。」
弖を差し伸べ不安な私を導く
「此処ニ一緒ニ棲モウ。」
〈君モ籠ノ中ノ鳥ダッタノネ。〉
喋れない私に尽くしてくれた君は もういない
花束がいっぱいの君の居場所
「一緒ニ要レバモウ怖クナイヨ。」
笑顔で云ってくれた君は もういない
私が視えない処に独りで逝かないで
一緒に逝くわ、と少女は首を斬った
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