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あなたが生まれた町で〜野沢温泉によせて〜
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作詞 くろちゃん |
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紅葉の山を見せたいんだと
連れて来てくれた奥信濃の
あなたが生まれ育った町
温泉と人の優しさ溢れる町
山道を登った展望台から
見下ろす端正な町並みは
オレンジ色の屋根が建ち並び
まるでイタリアの田舎町みたい
展望台であなたに聞こえる
ようにひとりごとつぶやいた
この町であなたと暮らしたい
あなたには聞こえたかしら
冬は大雪で来る日も来る日も
屋根の雪おろししなきゃなんだ
大変さを話してくれたのは
それでもいいのかきいてくれたの
あなたの優しさがこの町で
生まれたことがすごく自然に
思えるような雲と時間が
流れる町の坂道をくだる
町のどこを歩いていても
水の流れる音が聞こえるんだ
あなたが教えてくれてから
耳を澄ませばせせらぎの音
温泉街のおみやげやさんで
はたらくあなたのお母さんに
会わせてくれたそのことが
とてもとてもうれしかった
都会へ向けて小さな電車が
滑り出すホームに初雪が舞う
まだ十一月の晩秋の空から
ふたりを送る紙吹雪のように
一月の道祖神祭りにまた
一緒に来ようって言ってくれた
うなづき気づかれないくらいに
あなたの肩にもたれかかった
あなたの愛するこの町で
この気持ちを育ててみたい
そう思えるような風と景色が
遠ざかる山並みまたすぐ来ます
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