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午後、木漏れ日のなか
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作詞 KoU |
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「これからのキミのコトバは 全部ボクのものになりませんか」
ほんわりとキミは言う
「それってセンゾクケイヤクなの?」
出会ったときを思い出した
キミは あまりに人見知りで
休憩中 手にした文庫
疼く好奇心 声が先走る
好きなことは多く語り
それ以外は聞き上手で
「控えめっていうより地味?」
はにかみがちの自己評価
キミの紡ぐコトバは どれも強く息づいて
色鮮やかに咲き誇り うつくしさをみせてくれる
「今までのキミのコトバは 全部ココに残っているんだよ」
自慢げにキミは言う
トントンと左胸をたたいて
「どんなささいなことだって ふたりをつくるパーツなんだよ」
照れもなくキミは言う
帰り道 体温を分け合って
付き合ってからを思い出した
キミはひとりで溜めがちで
たくさん悩んだんでしょ?
後悔苛む 幼い自分
楽しいことは 共にしよう
辛いことは隠しがちで
「そんなに頼りないのか?」
そう喧嘩したこともあった
キミと交わした時間は どれも淡く穏やかで
傷つけ合ったりもしたけど あたたかさを教えてくれた
だから 言いたいんだ 決めたんだよ
キミに伝えようって
ふたり未熟だけれど 手を取り合いませんかって
「これからのキミのコトバは 全部ボクのものになりませんか」
苦笑いしてボクは言う
「これってプロポーズなんだけど?」
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