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白雪姫
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作詞 散桜 |
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黒い髪、赤い唇、透けるような白い肌
私は愛らしくうまれた。そう、白雪姫。
お母様は鏡とお話し。でもね?
決まってるでしょ?当たり前でしょ?
「この世で一番美しいのはこの私!!」
お母様は私が嫌いみたい。可愛いから?
でも、騎士だって私を愛するの。
だからそう、私は生き延びる。
小人さんの家で。
そこまで魔の手が忍び寄ってることなんて知らずに。
白い雪の如く温かみに包まれ
私は貴方のキスを待つ。
誰かに邪魔されないように、
みんなに守られる私を、
ずっと待ってるから、
早く奪いさって!!!
長い腕、長い脚、折れそうなくらい細い腰
私は美しくうまれた。そう、白雪姫。
お母様は林檎とお散歩。でもね?
決まってるでしょ?当たり前でしょ?
「この世で一番愛されるのはこの私!!」
お母様は私が憎いみたい。綺麗だから?
でも、小人だって私を守るの。
だからそう私は生き続ける
森の奥の棺の中で。
命の灯火が消えそうなことも知らずに。
白い雪の如く吹かれて舞い上がり、
私は貴方に見つけて欲しい。
誰にも負けないように、
きっと待ってるから、
みんなに愛される私を
一番に選んで。
嫉妬に狂ったお母様と
血にも似た真紅の毒林檎
私の肌に映える鮮血と棺
久しぶりの陽光
嗚呼…来てくれると思った。
早く私に生を与えて……
王子様の愛で目覚めて。
まるで、御伽噺みたい?
でま私に起こった本当の噺。
あら、今頃お母様はどうしてるのかしら?
あら、小人さんと林檎がないわ。
きっとそうね。あの林檎のように
真っ赤に熟してる頃かしら?
さぁ……私を守ってくださいな。
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