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雨のち…
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作詞 五十嵐瑛斗 |
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この雨はいつになったら止むのか
今日の天気予報はあてにならない
午前9時の外が見える席で一人
ただ晴れを待って眺めていた
二つ隣の席で女性が一人同じように
窓の外をただただ眺めていた
止むはずがないんだとそう言って
女性は傘を持たずに外に出た
僕が変わっても景色は変わらない
僕が変わっても過去は変わらない
誰も乗っていないバスは今日も
雨の中を黙って走り続ける
消えて無くなったらすべて終わり
誰も悲しまないならそれは楽だ
けど悲しむあなたがそこにいるから
僕はナイフを手から離した
新宿駅に残された誰かの雨傘は
助けを求めてずっと泣いていた
水たまりに落ちる雨の音だけが
僕のココロにそっと聴こえていた
こんな雨の中バスを一人で待つ老人
もうバスは来るはずがないのに
雨は激しさを増して地面を打ち
大きな傘はその意味をなくした
僕がいなくなっても景色は変わらない
僕がいなくなっても過去は変わらない
雑音の中に静寂を求めて
持っていた傘を静かに閉じた
消えて無くなったらすべて終わり
誰も悲しまないならそれは楽だ
けど少しでも後悔があった僕は
最期の一歩が踏み出せなかった
消えて無くなったらすべて終わり
誰も悲しまないならそれは楽だ
けどあなたを悲しませたくない
そう思えたから僕はそっと…
雨上がりの空へ
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