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無記名
作詞 KIKI
背伸びした言葉の奔流が 溢れて描いた
思春期の色褪せた都市風景
減った笑顔を基に貼り付けた
真っ白な一枚絵の面が 酷く空々しい

流し目に盗み見た一瞬で
甲乙点け難いゴミ屑を選別した
空虚で巨大な体系に背中を向けて
早くも躓いた奴らを見たよ

理由が思い付かない 枯れた白百合と内線放送
電線鉄塔 圧倒的な連なりを辿って僕が走る

耳障りな雑踏が消えればいい
パイプ椅子と同じ匂いの雨が降り出した
大切にしていたものを 平気で捨てられる僕に会った
この有様に理由は無い 名前が無い

何回も他人を殺したらしいよ
その病弱で低スペックな頭の中で
それでも捨て切れない温度のせいで
今にも躓きそうな僕がいるよ

自作の感傷で肥えた豚が 優しさらしき腐臭を放った
それを嘲笑う僕が 肩を叩いて一緒に笑う

目障りな馬鹿共が死んだらいい
黒板を引っ掻く様な苛立ちが消えない
信用したものは全部 何となくで崩れ去った
ここに僕は居ちゃいけない あてもない

綺麗なもの 優しい人
行きたい場所 知りたいこと

もう遅いよ

耳障りな雑踏が人に思えない
校舎裏で刻まれた劣等 擦り傷
音も立てず消えてしまえたら楽だろうにな
どこへも行けない弱虫を誰か笑えよ

目障りな塊がへらへら笑った
その術を喜んで覚えた自分を醜いと思うよ
この有様に名前は無い この有様に名前は無い

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公開日 2013/09/14
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