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雨の仔犬と蒼い世界
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| 作詞 *どるふぃん* |
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ざあざあ音を立てる世界
小さなぼくは濡れて濡れて
ふさふさだった尻尾も
萎れてうなだれて
滲む歪む世界の中一人独り
通り過ぎる人たちは口々に
可哀想ねとつぶやいては
頭を撫でて行くけれど
誰ひとりそう誰ひとり
抱き上げてなどくれなかった
天を仰いで仰いで仰いで
いくら眼を凝らしても
広がる世界は灰色のままで
眩しくなんてなくていいからさぁ
せめてせめて
蒼い欠片が見たかった
この路は何処まで続くんだろう
何時まで進み続ければいいんだろう
止まることだって出来るはずなのに
もう周りがそれを許さない気がした
誰もが気付きもせずに
乗り越えてくような小石が
満身創痍のぼくには
充分過ぎるほどに大きくて
硬い冷たいコンクリの地面に
顔から突っ込んだ
ひたすら歩いて歩いて歩いて
何処まで行っても世界はモノクロ
空から降りそそぐ雫はねぇ
いつの間にか
海みたいな味がしてた
通り過ぎてく人たち
声なんてかけなくていいよ
そんなものそんなものいらないから
ただぼくの眼を見て
もう大丈夫だよってここにいるよって
抱きしめてほしかった
光を探して探して探して
ぼくはまた眼を凝らす
もう足の感覚も無いけど
視界も霞んでるけど
別に眩しくなんてなくてもさぁ
この暗い世界からなら
小さな欠片でも見つけられるでしょう?
天を仰いでひたすら歩いて
もう路などなくて
途方にくれようとしたその先に
決して眩しくなんてないけどさぁ
視界の先何かが
ぼくにそっと手を伸ばして…
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