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遅延
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作詞 にいの |
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「誰かが飛んだんだって」
女子高生が囁いた
バンザイ両手を上げた
舌打ちサラリーマン
大きな世界への小さな入口で
夢も現実も曖昧になった
誰かが呟いた
「迷惑な奴だ」
怖いくらい慣れちゃってんの
散々命の重さを諭しといてさ
ニュースにもならない
本日も1時間の遅延
「誰かがまた飛んだらしい」
女子高生は笑った
二人席に一人の
溜息おばさん
大きな世界への小さな入口で
朝も夜も無くなった
誰もが呟いた
「他で*ねよ」
怖いくらい慣れちゃってんの
洗われた線路の上を進む事にも
ニュースにならない事にも
「かわいそう」だって
「もういいよ」って
ドラマでも見るように
窓の向こう眺める
怖いくらい慣れちゃってんの
散々命の重さを諭しといてさ
ニュースにもならない
本日も1時間の遅延
誰かの命が片付く時間
本日も1時間の遅延
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