|
|
|
貴方の為の、言の葉
|
作詞 あーこ |
|
それは唐突の雨
鳴り止まない電話の隅で
私は夢を見ていた
涙が出る前に
自分を守り続けた柵が錆びた
ずっとずっと
優しい瞳で
ひたすらに愛されたかったけれど
本当は
ただ 私は貴方を好きになりたかっただけだった
もう届かないから
口にする事が出来るなんて
どうしてだろう
それはあまりにも意味を持たずに
私の心から零れた
いつかは抱きしめてくれたのでしょうか
いつかは笑いかけてくれたのでしょうか
貴方の顔には
見た事もない皺が無数に存在し
その1本1本に私がいて
それが愛情だったのかもしれないけれど
受け取れない程 苦しかった事も
生きる私は 今も尚忘れない
だけど
貴方にたくさんの事を望みすぎた
それはごめんねと言えたら良かった
冷たい長雨の中
もう曖昧にしか覚えていない
貴方の声が
私の名前を呼んだ気がして
生ぬるい風は舞い
私はようやく 止まらない涙を流し始めた
”さようなら”を強く強く抱いたまま
|
|
|