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すな
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作詞 ぽん |
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笑ってるけどさ、心はもう海みたいで。
瞼の裏側にたまるもの、こぼれかけたのを隠すために
笑った僕は、きっといちばん弱い。
ひきつった笑顔で、抱きしめた。
海辺に建てた砂の城に似た心を。
それはやがて、だれもいなくなってから、ちいさく音をたてて崩れた。
叫んだよ、叫んでるよ。聴いてないだけ。
耳を澄まし、傾けてくれるもの、どこかにいるのかな。
うつむいて歩いた、悲しいことがあったから。
そうして見つけた花は、やけにきれいだった。
踏切が鳴く。悲しい旋律を奏でるみたいで。
線路の先、見つめた。とおくとおく、消えてしまえる気がした。
だれかに傷つけられたから、きっとだれかが覆ってくれる。
だれかに突き飛ばされたから、きっとだれかが受け止めてくれる。
崩れてしまった砂の城は、きっと、また建て直せばいい。
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