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君がいないシート
作詞 kei mito
昨日まで君が座っていた 車の隣のシート

今日からはポツリ空いたまま 隣がやけに広すぎる

君が欲しがって買った クラシカルミニクーパー

海を見に行くと はしゃいでた 子供のようだったね

些細な気持ちのすれ違い 初めは小さな溝だった

それを埋めないで 気にもしなかった 僕は馬鹿者だね

どうして君が出ていくのを 止めようとしなかったんだろう

何度も君が振り返り 何かを求めてたのに どうして無視したんだろう

疲れた体をシートに埋め ゆっくりエンジンをかける

君が行きたがってた 海に向かって 車を滑らせていく


開け放された車の窓から 吹き込む風の中

心地良さそうな君の幻 何度も見たような気がした

エンジン音が胸に響く クラシカルミニクーパー

潮の香りに 君を想い 切なくなってしまった

本当は別れたくなかったよ 解っていたのにどうして

言葉にしないで 背を向けていた 僕は馬鹿者だね

どうして君が出ていくのを 止めようとしなかったんだろう

ドアが閉まる音を 遠ざかる君の足音を どうして無視したんだろう

疲れた心をシートに埋め 静かにエンジンを止めて

君と来れば良かったと 海に向かって 大声で泣き続けた


どうして君が出ていくのを 止めようとしなかったんだろう

何度も君が振り返り 何かを求めてたのに どうして無視したんだろう

疲れた体をシートに戻し ゆっくりエンジンをかける

君はもういないんだよね 海を後にして 車を走らせていく

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公開日 2012/08/23
ジャンル 罩茗
カテゴリ
コメント 強がって意地を張って結局男は大切な恋人を失うことになるんですね。
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