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戯れ言
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作詞 逝蝣(ゆゆ) |
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虚偽(ウソ)を吐き通せば更に大人に為れるのだらう
仮令其れが諸刃の剣であらうとも
仮令其れが虚構であらうとも
地団駄を踏む子供には子供騙しの水飴与え
風車がくるゝ廻る荒地に抛(ホウ)り棄てるのが善い
阿闍世コンプレツクスを振り撒き自我を通し
卒爾な言葉と短絡的発想を唯ゝ思う儘にばら撒くのみ
重要なのは評価であり、繊細な機微等知った事では無いのだらう
―――不気味で異様な悪臭を漂わせ、黒く光る體液に
ひたゝと両手を浸しながら歯軋りと須臾(シュユ)の静謐(シジマ)を繰り返す―――
極論、阿諛(オベッカ)が大事なのであって、
何時も持て囃されて居たいだけのナルシストなのだらう
―――紅く揺れる曼殊沙華が嘲笑ってゐる。
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