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カセットテープ
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作詞 きの子 |
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いつの間にこんな
時間が過ぎてしまったの?
君はもう、僕の手には届かない。
春も夏も秋も冬も、
いつも君を見ていたよ。
君は僕に、気づいてくれてたかな?
君がいないこの世界は、こんなに色あせて見えるんだね。
もしこのカセットテープが戻せるのなら
君の元へ走って伝えるんだ。
「好きだよ。」
この空の下、君も一緒に
同じ空を見上げているのかな?
それでもこの声は届かないんだね。
あの時もし言えたら
そんなことばかり考えているよ。
昔になんか戻れるはずないのに。
一緒に歩いた道は、ずっと続くはずだったんだ。
だけどどこかで踏み間違えた。
もし間違えなかったら、
君の隣は私の特等席だったのかな?
「君じゃなきゃダメなの」
この恋のカセットテープは
いつの間に壊れてしまったの?
私は今もずっと、
カセットテープを握り締めている。
もうきっと戻れはしない。
壊れてしまったカセットテープは
巻き戻すことができない。
だから私は、君の幸せを願うよ。
でも最後に伝えさせてね。
「好きだったよ」
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