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ひらり
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作詞 ほつま |
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暮れて 落ちた陽の中
置き去りにしてきたみたい
波止場 座り一人で
冷めやらぬ熱をなぞる
泣くことができるなら
それはすてきな恋だったのでしょう
嫌だわ どうして涙が出てこないの?
心が嘘をついているの
手を伸ばせば届きそうなのに
何度も空を切る手のひら ひらり
夜霧の隅でうずくまった
良い子な私はもう見えない
少し 湿った風に
吹かれた刹那 思った
月の 淡い光が
まるで最期の時みたい
朝靄に変わるまで
先の見えない道 歩きましょう
貴方は どこかで あの女(ひと)といるのね
岬でカモメが鳴いてる
せめて夢に出てこないなら
私も背中を向けられる ひらり
去年 ここで見た花火さえ
霧の向こうで瞬いてる
霧の小さな水滴は
きっと、そうね…
涙で出来ているの
なんで夜は明けてしまうの?
どうして霧は晴れてしまうの? ひらり
夜霧に抱かれて目を閉じる
もう少し このままでいさせて
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