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色烏
作詞 スイ
夕焼け坂道
音のない日々をたどってみては
いつでも戻れない場所を
あの空に見る

生まれたての赤子を愛でるように
自分の世界を抱いてられたら
今はこわいと避けることもなかっただろうか

呼吸至上主義
吸って吐くだけを生きると言っては
あまりにも窮屈でまともに
息もできないじゃないか
電線のカラスでさえ



その羽根は濡れたって
いまにも自由を手に空を舞いただ
夢見る景色を望んでみせた

群れを離れ独りだって
小さな羽根の精一杯を広げては
風を掻いてその一振りに
意味を添えた



泣き崩れた夜 叩かれないドア
僕が僕であることに慣れたこと
アルバムのページをめくることさえも
出来なくなるほどに

ああ このまま夜が明ける前に
飛んでいけたら
ああこの窓枠の外に
手を伸ばせたら


その羽根は乾いていて
いますぐ自由が欲しくて泣いて
ただ夢見る景色を望んでいるだけ

群れを離れ独りぼっちの
小さな羽根の精一杯を広げては
深く深くもがいてその一振りに
意味を探した



手にしている世界地図は
この羽根にはまだ大きすぎて
彩られた虹色に
まだこの黒が追いつかなくても
きっと始まっている


その羽根は濡れている
今ほら自由を手に空を舞って
夢見る景色を望んでみせた

群れを離れ独りでも
大きな羽根を精一杯に広げては
風を掻いてその一振りに
意味を添えた
生きていく日々に
色をつけた

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公開日 2016/09/12
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