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指先
作詞 BREMEN
僕は弱い いつも通り
歌を歌を歌うんだ
放っておいても路肩に咲く花のように
小さくか細く歌う

指先にかかる 白い雪は
淡く溶けて消えた
生まれて初めて出会った温もりに
脆く崩れて消えた

それでもあなたの指先にそっと
小さな温もりを愛おしさを運べるのなら
僕のこの弱さを目一杯使って
あなたの元へ 雪になって

僕は弱い いつも通り
歌を歌を歌うんだ
こんな僕でも貫き通せる自信があるんだ
大きく高らかに歌う

指先を走る 鈍い痛みは
いくらでもやってくると
短い人生を生きながら知った
これからもずっとずっと

それでもあなたの指先の傷が
少しずつ少しずつ新たなドアを開き
向こう側のあなたに触れられるだけの
厚みを増して またノブを握る


僕は弱い これからも
なけなしの声を張り上げる
こんな僕でも誇れるものはあんだ
あなたの中にも必ず


ドアノブに触れるあなた自身の
指先に感じる痛みや悲しみは
先に待ってるあなた自身からの
問いかけなんだよ 「まだ行けるだろ」って

いつもあなたの指差す向こうには
何度も何度も新たなドアがあり
追いかけ続ける後続のあなたに
行く末を静かに示している


僕は弱い いつも通り
歌を歌を歌うんだ
放っておいても路肩に咲く花のように
小さくか細く歌う

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公開日 2012/05/04
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カテゴリ 綽吚
コメント 無心に書いた。
この感覚は久しぶりだ。
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