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キミへ。3月9日、卒業式
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作詞 水夏 |
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「今までありがとう」
いつもは言えない言葉。
ずっと照れくさくて隠してきた言葉。
この言葉を伝えたとき、キミは一体なんて言うのだろう。
「別れるみたいな事、言うなよ」
なんて言うのだろうか。
「なんだよ急にー」
そうおちゃらけるのか。
キミは僕一番の友達と言える。
相性最悪な奴らばっかりのこの教室の、オアシスだったキミ。
この四角い空間で、周りを気にせず笑えたことが、
僕にとっては奇跡なのかもしれない。
キミがくれたこの1年間、
僕は決して忘れない………
「これからは別々だ」
ずっと目をそらしていた現実。
見たくなくて、離れたくなくて。
僕とキミ。
心とは違うモノに、別れさせられた。
好きでキミと離れるんじゃない。
道が違いすぎるんだ。
どうなってるんだよ!
一番の違いのせい。
キミと僕、進む先が違っている。
行きたいところへ行けるキミと、限られた場所へ行く僕。
この四角い空間で、同じ授業を受けてたのに。
僕には今、後悔しかない。
キミがくれたあの毎日。
僕は永久に記憶する。
今日が、最後。
桜の花が散る。
これからも、ずっと、ずっと………
キミと僕、いつかまたきっと会える。
「いつかまた」こう告げられて、泣きそうになる。
みんなといれたこの3年間。
一生の、僕の宝物……
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