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ネーチャーパレット
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作詞 条峙 |
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目分量で20°の下り坂を 自転車は加速して駆けていく
育ちざかりの木々は塀を乗り越え 僕の頭とぶつかりそうになる
田舎から都会へと変わる境界線のような通い慣れた道
眼下に広がる建物の群れが歓迎してるようで好きだった
だらしなく垂れ下がった緑色 名前も分からない種類の植物
横に並んだチャリでそこを通るには 狭すぎて腕がぶつかった
当たり前のような顔していつもそこにいたかけがえのない自然
幼き少年の思い出をひそかに確実に色づけていったんだ
何年かぶりに訪れた故郷 お世話になった人に挨拶回りして
時の重みを噛み締めながら 懐かしさを募らせていた
ふと思いついて錆びついた自転車で あの道へと向かったんだ
そしたらそこにはあの頃と変わらない自然が
慈愛をたたえて待っていた
田舎から都会へと変わる境界線のような通い慣れた道
レンガも木の幹も年季は入ってたけどあの頃と同じ場所に
当たり前のような顔していつもそこにいたかけがえのない自然
幼き少年の思い出をひそかに確実に色づけてくれたんだ
懐かしさを感じるのはきっと人だけじゃないと思う
眼下に広がる世界が「また遊ぼうよ」と急かすから
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