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大晦日の日に
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作詞 条峙 |
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「今年はどんな一年でしたか?」 テレビの中でアナウンサーが尋ねる
痛いところを突かれた気がした 僕は返事に詰まってしまった
日々提示されるノルマをこなすのに精一杯で
振り向くこともなく走り続けたけれど
時間の重みは凛としてそこにある
今年もまた年が明けるね 去年の僕と何が違うんだろう?
ツケを孕んだ書類の山が 成長を拒否してる気がした
時間の切れ目は人の心に未来の影を落として不安を煽る
過去に縋って生きたくはないけど 過去を示すものが欲しくなった
心に残る出来事などは減少する一方で
腐れ縁も音もなく薄れちゃって
落ち着いたら独りだってことに気づく
今年もまた年が明けるね 去年の僕と何が違うんだろう?
20を境に歳の蓄積は あまり嬉しくなくなった
目標も信条もない それはそれで一つの生き方だよ
小さな日々の先に 大きな到達点が待ってるなら
今年もまた年が明けるね 去年の僕とは比べなくていい
後悔をこねくり回しても 未来は平等にレールを敷くなら
今年もまた年が明けるね 来年もまた年を駆け抜けよう
限りある時間を積み重ねる それで答えになってる気がした
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