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孤高の旅人
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作詞 はる。 |
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さよならをと求めてきた
命の行く末に 旅立った彼はきっと
僕の五体では届かない場所へ
行ってしまったんだろう
そこでは 笑えてるかい?
街は軈て朝を迎える
その為に僕は目を覚ました
扉を開けて受け入れた世界は
眩しく 美しく どこか寂しくて
空はいつか何処かへ流れ
その街に晴れた日を捧げる
扉を開けて受け入れる世界は
どこにも同じものはないんだろう
移り行く時間や距離は
僕の行く手を妨げて
それでも抗いながら進む僕が
みすぼらしいと笑うのか?
いつの日にか流れた空
今では暗に雨雲が立ち込めてる
まるで
この僕の中を晒したような色をしている
そして
そびえ立つ高層ビルのように
逃げることもなく そこに居座るから
僕の五体では届かない場所へ
行ってしまいたいんだよ
彼と同じ あの世界へ
人は全て朝を迎える
そのときに僕は目を塞いだ
扉の先の輝いた世界に
憎しみ 劣等感を感じたから
そしていつも孤独を歌い
その街に憂愁を投げ込む
だけど誰にも届かないと知って
歎くのは僕だけだと思い知った
壊れてく 理性も定義も
こんな朝ならと全て閉め切った
それでも抗いながら差し込んでくる
その光には愛もなくて
何年間も生きてきた命の行く道に
痛みがあるとは思えなくて
いや 思いたくなくて
逃げてしまったんだろう
そこには 光などなくて
逃げ隠れて苦しむなら
未来の幻想に彷徨い続けるなら
過去の先駆者が消えた場所へ
行ってしまいたいんだよ
明日なんて迎えたくない
さよならをと求めてきた
命の行く末に 旅立った彼もそう
『僕の五体さえも捨て
その場所へ行ってしまいたいんだ
そこで もし 笑えるのなら』
彼と同じあの世界へ
あの世界へ
あの世界は地図にはない
きっと空も見えず 愛のない光なんてない
進む僕に後押しをくれるはず
その世界が終点だとしても
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