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自由の木
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作詞 夢十夜 |
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白い粉を散らしたような時間
黒く歪な道のとなりに
足場のある
背の高い木
まっすぐ伸びたその幹から
思い思いの枝が
自分の好きなように
空を掴んでいた
自分の道で悩んでも
心は曲がらず
毅然としていた
体にある無数の傷跡からは
そのたくましさと
その強さが
にじみ出ていた
さて
僕はどうだろうか?
ぐむりと曲がったその幹から
何も出てはいなかった
ただ 自分の中で
曲げたり
折ったり
空は掴めず空回り
僕の歪な全ては
粉をまぶして
隠れようとしていた
水が欲しいのか
肥料が欲しいのか
陽射しが欲しいのか
姿勢の悪い僕は
こんなんだから
薪のように
束ねられるのだ
黒く歪な道は
土壌が悪い
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