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所詮 人殺しは人殺し
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作詞 隣の佐藤くん |
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ある昔の話です
気弱の盗人が
とある一家に盗みに
入ったとさ
深夜の静けさに
慎重に入り込み
息を殺して進んで
探りいれておった
不覚も音を立て
それに気付いた 主人が
向かってくる
慌てた盗人は
近くあった刃物握りしめ
主人を一突きに
気が動転した盗人は
奥さんも刺したとさ
我に返った盗人は
自分がした事に驚いた
床 一面 血の海で
盗人は自分の
過ちに気付いたとさ
赤子が泣く
その血まれの手で
赤子を抱きかかえ
ごめんなと呟いた
ある昔の話です
気弱の盗人が
ある一家の赤子を
盗んだとさ
赤子の親を
殺した責任を
この身をもって償い
守ろうと思ったとさ
それ以来 盗人は
真面目に働き 娘を
育てたとさ
かれこれ10年が経ち
娘もかなり大きくなった
だが娘は知らない
その親が本当の親を
殺していた事を
ある日 強盗がは入り
自分の娘を守ろうとして
刃物 片手に突っ込んだ
盗人と強盗は
互いに突き刺した
娘が泣く
その血まみれの手で
頭を撫で下ろして
ありがとうと呟いた
盗人は思い出した
これは自分がした事だ
所詮 人殺しは
人によって殺される
少しでも幸せになろうと
思った この自分に
罰が下ったのだと
愛を知った
その心の痛みで
娘を守れた事が
親としての喜びだとさ
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