|
|
|
僕は神に救いを求めた
|
作詞 酢こんぶ |
|
アパートの前、少し不機嫌な君がいる。
僕は少しだけ憂鬱になる。
声をかけたら君は「遅い」と頬を膨らませた。
約束もしていないのに突然来ることは
もう僕らの日常だ。
「来るならメール入れて」と言った僕に君は
「なんで?」と返してくる。
思わずため息が漏れる。
最近はこんなことの繰り返し。
昔はそれすら嬉しくて、愛しかったのに。
もうあの頃には戻れない?
何でこんなことになってしまったのか
僕には一生わかりそうにはないけれど
ただ一つこれだけはわかる。
きっと君は泣くだろう。
そしてこう言うだろう、「なんで?」と……。
これは君の決まり文句、
目に涙をいっぱい溜めて僕の上着を握り締めるんだ。
少し声を震わせて「嫌だ」と言う君を
思わず抱き締めたくなる。
それでももう僕は決めたんだ、
君とはここでお別れだ。
目に見えるものは一つじゃない。
きっと今まで僕の視野は狭すぎた、
まるで世界に君と僕しかいないかのように。
今でもきっと遅くはないよね、
まだ間に合うから、
僕の手を取って引っ張り出して、
どうか神様お願い。
|
|
|