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音声
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作詞 アカギ |
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呼吸音を止めて
足音を消して
テレビのチャンネルはそのまま
机の落書き
散らかったルーズリーフ
テストの裏の白紙はまっ黒
「助けて」と呼ぶ声
声を枯らして
かすかに聞こえた
水音
叫んでいた
分からなくなるほどに
一人きりで 立ちすくんで
動けないのさ 動けないんだ
いつも誰かを待ってた
建前はやめて
謙遜はよして
あなたの本音が聞きたいの
「ここにいるよ」って
いつも聞こえてたんだ
何で無視してたんだろう
叫んでいたのは
私だったのに―!
泣いていた
黒い波に溺れながら
泳ぐ事も叶わずに
動けたらな 動きたいんだ
酸素ボンベはもう役にはたたない
だからどうした?
腕を伸ばした つかまれた
抱きしめられた
黒い涙は
はじけて消えた
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