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FAKE BOOK
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作詞 卓弥 |
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心に忍ばせた 沢山の想い
美化して 映し出すための この本
目に通す人なんて 皆無に等しいだろうから
嘘にも近いくらいの 文字たちを並べるよ
Ah... 記憶の隅 眠っているだろう
忘れかけてる 幸福な時間 思い出して
さあ、綴ろう
物語なんて全て 作り物なのだから
夢の様な風景 並べてもいいでしょう
どんな綺麗なお話も その手に渡らなければ
紙切れとなるよ 人は一体どの辺りに
価値を見出すのだろう
嘘を並べ連ねた お話はいつでも
心に留まらず すり抜けてった あの本
どれだけ目に焼き付けたって 頭になんて残らないだろうね
作者すらそんな気持ちで 書いているんだろう
Ah... 例えばそこに 証明となる一枚の
写真でもあれば 幸福な情景 絵になってるね
Ah...だとしても あざとく感じられ
捻ね曲がる 身近な誰かに 軽く流されたり
或いは 妬みを買わせる
物語に結末を 置かずに延々と
ありきたりな風景 飽きずに並べてる
中身の無いその本に 時間を割くのは無駄で
妥当な評価を 付けてしまえるのは
自分自身しかいないね
Ah... 記憶の隅 思い返してみても
枯れている思い出に 水与えても
もう 戻らない...
また誰かのページ 少しだけ覗いては
並んだ笑顔に 少しの羨望を向けてる Ah..
無い物ねだりが熱を増し その芝生が青々しく見えて
偽りの文字で対抗 偽の証を記しだす...
物語なんて全て 作り物なのだから
例えそこに無くても 記せればいいのでしょう
どんな綺麗なお話も 多少の現実さを盛れば
あざとくなくなり 読んでもらえるんでしょう
それでハイ、もう完成。でも そんな本に誰が
価値を見出すのだろう...
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