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うたっていた君たちに
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作詞 さよこ |
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「つづく」の文字はいれずに
最後のページをとじていったね
ふたりでひとつの物語
あの日君たちを見届けた夏は
胸の中でまだ息づいている
どこにも行く先がみつからないんだ
さびしい心をしまう場所がないんだ
笑っていたいけど
ときどき切なくなるんだ
ねえ、今も耳元で
君が歌っているよ
あのときの
大好きだった歌
あたらしい本を手にして
どんなふうに生きているの?
ふたりで二冊の物語
あした君たちがすすむ季節が
いつも春のようでありますように
みんな物わかりだけはいいんだ
泣きたいこころを隠すのがうまいんだ
笑ってしまうほど
ほんとは悲しすぎるんだ
ねえ、今も目を閉じたら
君が弾いているよ
優しいメロディの
あの曲
これからもよろしく、といったね
歌はあなたのそばに
いつもあるから、と
きょうも耳元でうたが
きみの声が歌っているよ
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