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溶けゆく夏の彼方に
作詞 syarin
「サヨナラ」をポケットに入れて歩く
南風に後押しをされて 少し強くなれた

「サヨナラ」がポケットに入れて歩く
西陽に透けた黒い髪 振り向く顔が愛しい

僕らは空っぽを埋められたかな
不安の募る夜も寂しい朝も小さな温度で確かめ合った

夏の彼方に溶けてしまったあなた
もう聞こえない笑い声は何処かで泣いてる
夏の夕暮れに染まったあなた
あの日笑い合った日々は虫の音遥か遠く消えた

「サヨナラ」がポケットから零れた
灰色の雨に打たれて 青色の鏡を創った

いつかの「サヨナラ」が零れた
反射した顔はなみだ色 鏡の中で泣いてた
 
僕らはモノクロを彩れたかな
愛しい泣き顔も慣れた相合傘も小さな優しさで包み込んだ

夏の彼方に溶けてしまったあなた
もう抱きしめられない体温は何処かで凍えてる
夏の青空に吸い込まれたあなた
あの日手を振った影はあまりにも小さく震えてた

夏にサヨナラを告げたあなた
もう聞こえない日常は遠い過去で泣いてる
夏の日々に手を振った僕
二人の想い出に 二人のこれからに 大きく手を振った

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公開日 2013/07/18
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