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精神【不】安定
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作詞 有真澪 |
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貴方との出会いはほんの偶然
ただすれ違うだけどの赤の他人
認識もしないまま時だけが
虚ろな世界を展開していった
気付いた時にはもう遅い
手が染まるまでは、と
繋ぎ合う手が離れようとしていた―――
嗚呼、私は貴方に向き合えない
ただ鏡のように背中に背中を貼りつける
表情【かお】も見えないまま
何を思っているんだろう、と思案していた
今宵はまだ悩める時じゃない
貴方との出会いはほんの些細な事
惹かれあうまで時間は廻りながら
何時しか口づけを交わした後
身体に籠る熱は燃え上がった
気付いた時には失って
大事なものすら、
汚い手が彼女の手を握ったまま―――
嗚呼、近くにいる貴方が怖くて
ただ鏡のように背中に背中を貼りつける
儚い刻は往く
あてもない永い旅路へと進み始めて
今宵はまだ埋める時じゃない
貴方を見る度 精神がふらついて壊れてしまいそう
こんなにも苦しいのならば 斬り捨ててしまいたい
愚かなんて知ってる…
生きる証 死ぬ証 生きた証 死んだ証
どれも背負うべき業だとしても
涙を流している場合じゃない
嗚呼、私は貴方に向き合えない
ただ鏡のように背中に背中を貼りつける
表情【かお】も見えないまま
何を思っているんだろう、と思案していた
不意に唇が重なる…私の精神は
【不】安定へと向かっていく
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