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トラットリア
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作詞 St.TALL |
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幼なじみが 小さな店を構えた
ワインとピザが 自慢のトラットリア
こじんまりして 立地もさほどだけれど
落ち着いていて イケると思うよ
そんな長年の夢を 叶えたお前を
複雑な気持ちで 俺は眺めていたんだよ
“おめでとう”はたやすく 言葉にはできるけど
腹の底から言うには もう少し時間が欲しい
流されるまま生きた 自分を突きつけられて
握りしめた悔しさを 必死にこらえてた
どんな未来を 空に描いていただろう
いつか勝手に 大人になれると信じてた
板挟みのしがらみから 抜け出した週末
スイッチを切るように 眠り続けてる
ポケットに手を入れて 並んだクジ売り場
ありもしない空想に ふけることで精一杯
見果てぬ夢をただ がむしゃらに追いたいけど
胸を焦がすロマンなど 何も持ち合わせてない
狭いあの厨房で 生地をこねてるお前は
他の誰にも似てない 輝く笑顔をしてた
ああ そんなお前の純粋な煌めきが
デクノボウと化してた 俺に火をつけるよ
だからと言って俺も 急に変われはしないけど
とりあえず明日をただ 必死にもがいてみるよ
いつしか俺の生き様 ここで語らせてくれよ
お前の選ぶ なんたらボルドーをあおりながら
“おめでとう”はたやすく 言葉にはできるけど
今の俺にそれを言う 資格はありはしない
“ありがとう”を代わりに 小さな声で言うよ
お前が俺に灯した 炎を消さないように
今に見ておれ友よ OH
今に見ておれ世界よ OH
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