|
|
|
魔女が唄う歌
|
作詞 せろ。 |
|
寂しくなんかないよ
すぐに、忘れてしまうから
何もかもを隠す黒い服
通りを行く、別の世界
滑り落ちた幸福
どこまでも追いかけて
サヨナラの言葉贈り
誰もいない、誰もいないの
悲しくなんかないよ
もう、すぐ、忘れるからね
赤い眼が何だというの
悪いことなんかしないわ
転げ落ちた赤い実
爪先が浸る水たまり
思い出は赤い色で塗りつぶされているの
そんな声で呼ばないで
靴音を響かせて
夜の闇を歩く
かなしいわ、かなしいの
スカートの裾が翻る
涙が一粒だけこぼれる
空っぽの心、冷たい指
温めてくれた手は、もういない
禁忌を犯した魔女は
ひそやかに歌を歌う
「欠落した世界のすべてが
埋まる日はいつなのかしら?」
ららららら。
ららららら。
|
|
|