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この世界
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| 作詞 蓮見瞬 |
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積み上げられた屍の中で 息を潜めて
獰猛な獣達がいなくなることを祈る
誰も彼もわからなくなった 屍の中に
愛しいあの人を探している
生きにくいものだね 獣達がはびこるこの世界は
戦うすべも 使える武器もない
奮い立たせた勇気さえ
迫りくる恐怖に飲み込まれて
足元が崩れ落ちるような
現実に希望すら奪われた
白い雪が降り積もる 大地が赤く染まり
忍び寄る恐怖が音を奪う
誰も皆 震える体を抱き締め
知らぬふりをして 目を 耳を塞ぐ
ふと触れてきた獣の手は 冷たいようで温かく
その瞳にあの人が重なる
廃墟化した街からの 手向けなのだろうか
愛しいあの人に抱（いだ）かれる
誰も皆 訝しげな瞳を向けてくる
見えない恐怖に打ち勝つために 身代わりを探していた
時に世界は 獣よりも残酷な者へと変えてしまう
昨日まではあんなに優しかったのに
屍の上 救いを求めてひれ伏した
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