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ポトス
作詞 void
雨が降るたびに 窓越しをながめて
持て余していた 広くなった部屋を
遅い冬告げる ラジオの歌声が
冷たく佇む カーテンを揺らした

置き忘れてった 小さなポトスの鉢植え
葉先の雫が するりと指先伝った 

忘れてたんだ いくつものこと
曖昧にして 過ごしてたから
たぶん二人は 寂しかったんだ
たぶんこうして 泣きたかったんだ


雨が止んでから 窓を少し開けて 
この部屋に似合う 絵を探しに行こう  
遅い春を待つ 誰かの歌声が
くすぐったそうに カーテンを揺らした

少し背の伸びた 小さなポトスの鉢植え
葉先の緑が 雲間の陽射しを見上げる

忘れてたんだ 違う道でも
出逢う前には 歩けてたから
たぶん二人は 離れてからも
たぶんこうして 歩いていくんだ


忘れてたんだ 違う場所でも
太陽の下 日々はつづいて
たぶん二人は 違う誰かと
いつか出逢って 暮らしていくんだ

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公開日 2009/05/24
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