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シワスバレ
作詞 void
毎年ここで 待ち合わせていた
助手席のドア 覗いた横顔
エレベーターが ガラス越しから  
浮き上がるのを いくつも数えた

雪の降らない都会では フリースの手触りと
木々に絡んだ電飾と 靴底のザラツキが
季節を教える

瞬きを忘れるような 青い 蒼い 師走晴れ
透明な空気揺らして 舗道 照らす シワスバレ


最後にここで 別れた明け方
白い吐息と 遠のく足音
背中に投げた 掠れた言葉が
鼓膜の奥の 向こうで軋んだ

冷たくなったドアノブは 触れること拒むよう
忘れられない痛みだけ 指先に置き去りで
ひとりを教えた

閉じた目を開けてみたんだ 青い 蒼い 師走晴れ  
せわしないコートの列が 舗道 埋める シワスバレ

陽に灼けたポスターのよう 褪せた 冷めた 師走晴れ
透明な空気揺らして 舗道 照らす シワスバレ

キミの いない シワスバレ

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2009/05/22
ジャンル
カテゴリ 紊掩
コメント これもブログから。2008年12月作成。
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