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子猫とララバイ
作詞 (no name)
似たような格好した人と
肩を並べて俯く
自分以外に知る人はいない
いつもの満員列車

汚れた世界を汚れた想いで
一人歩きして見つかったものは何だろう
キラキラ輝く街の裏側で
ただ「大人」を振りかざす 情けないんだ


いつか聞いた子守唄を
ふと口ずさんでは
精一杯な可愛らしさを
忘れた気がした 'Goodbye, boy'

閑静な街の電柱に寄りかかり
微熱さえ知らない子猫に手を伸ばしていた
ヒビから伸びる一輪の花を
そっと摘んで月明かりに翳す 綺麗だった


灰で出来たボロボロの人形
それがこの世界で僕が生きている証で
暗い夜道でいつかぶっ倒れても
誰も見ていてはくれないんだと 気づいた

もし願いが一つ叶うのなら
あの時の子猫ともう一度会ってみたい
寝がえりをうちながらずっと
一緒にいられる日々が欲しい 戻りたいんだ

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公開日 2009/10/04
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