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黒猫と三日月
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作詞 ポリンキー |
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きれいな三日月の昇る晩 家路を急ぐ僕に 二股の尾を持つ黒猫が語りかける
君の力を貸してほしい
森を越え 山を越えて 空を駆けた
湖に囲まれた城が見えた
「俺の力の増す 三日月夜の今夜がチャンスだ。へまをしてくれるなよ、ぼうや」
天守閣へもぐりこんだ
ひとつ二つ上の段の 上座に座ったお前が
「懲りずにまたきたか、化け猫め」
怪しげな力をまとい 僕は飛ぶ 縛るものなんてないかのように
「またお前か 牛若」
「返してもらうぞ」
一閃 雲が去り 月が出た
神社の前に降り立った 家はもうすぐだ
「姫君によろしく」
「わるかったなぼうや」
闇の中へ消えた 黒い尾っぽを振って
カレーのにおいがする
家へ駆け出した
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