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少年ドッグ
作詞 A-Bee
落ち込むことばかりだよ 嫌んなっちゃう
お通夜の席でおじさんとおばさんが笑っていた

隅っこの女の子 細い腕に掴まれた青痣
袖を伸ばして隠している

飽きちゃったから庭に出て池のアメンボを掬って遊んだ
僕の手の中で浮かぶ
握り締めたら動かなくなることは知っていた
よく分かんないけど

少年ドッグ 不幸を知らぬ
少年ドッグ 欲しいものが分からん

ある日 足を踏み外して膝を擦り剥いた
その時 初めて膝があることを知った

草引っこ抜いていたら爺さんに怒られ 皆で泥投げつけてやった
翌日 学校に爺さんがいてとても怖かった

色鉛筆削っていたらいつの間にか短くなっていたり
ミートソースの染みはずっと消えずに残っていたり
あの子の隣にいるとちょっとドキドキしたり
いつも途中で帰るアイツが疎ましかったり

少年ドッグ 祈りも出来ず
少年ドッグ ただなんかつまらん

ジャングルジムのあの冷たい感じ
硬い臭いが大嫌いだった

熱を出せば また同じ夢を見る
僕は逃げる 追っ手はいない 僕は逃げる 逃げる

少年ドッグ 不幸を知らぬ
少年ドッグ 欲しいものが分からん
少年ドッグ 何も知らず
少年ドッグ 今日も眠れる

幼年ドッグ 青年ドッグ 壮年ドッグ 中年ドッグ
老年ドッグ 晩年ドッグ 享年ドッグ

少年ドッグ まだ生きている

やがて癒えない擦り傷にも出会うだろう
今は知れず

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公開日 2009/05/20
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コメント #347 09/4/7  
http://milky.geocities.jp/takabee0901/index.htm
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