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アナスタシアの目眩
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作詞 oreneko |
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ねえ 例えば僕がブルーで
君が遠く離れて
道端に咲く花へ
願いを込めた紙ヒコーキ
描いたその放物線
それに意味なんか無くて
故に僕らは揺れて
いただけ
今日 小さな虫を殺して
それが胸につかえて
そんな些細なことで
君に会いたくなりました
それ以外は何もなくて
与えられもしなくて
望みたいと望むほど
離れて
あまりに脆くて素敵だった
借り物の言葉で
彩った夕日
君の肌色には似合わなくて
ふと思い付いたんだ
こんな曲を
君を待つ 世界の喧騒
夜の真ん中で思い出しただけ
揺れる穂に 祈り馳せて
心は鳥になっただけ
ねえ 例えば昔のことで
誰か深く傷ついて
そんな誰かのことを
思うだけで悲しくて
川のせせらぎのように
森のざわめきのように
美しくは生きれないと
知っただけ
氷らせておけば残るのかな
二人の時間も
この距離さえも
よく切れるようなハサミが欲しい
君との思い出も
君自身も
何もない 部屋だったなら
好きなものだけ飾れたのかな
君以外のものになんて
僕を見い出せなかったのに
ねえ例えば僕がブルーで
こんな夕景に溶けたら
同じ空の下から
君は見つけてくれるの?
ふたりを繋ぐものなんて
バラバラの時計しかなくて
故に僕は今でも
揺れて
君を待つ 世界の喧騒
街の雑踏に掻き消されていく
揺れる穂に 祈り馳せた
あの日あの時を縁取るのなら
この青を 渡る船を
微熱のうちに覚えていて
迷い人 過去は捨てて
心は鳥になっただけ
そして 鳥は空を泳ぐだけ
そして 僕らは空になるだけ
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