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出来損ない映画の結末
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| 作詞 oreneko |
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全然足りない 足りないんだよ
どれだけ呼吸をしてみたって
胸の奥の針は抜けずに
大人になってしまったね 悲しいな
浮かんでは消えていくもの
それに弄ばれるように
全然足りない 足りないんだよ
君は僕の水分みたいで
なんてちっとも詩的じゃないけど
それだけ必要としてるってこと わかって
非常事態だよ いつでも
心は餓死したまま
あぁ 二人は何もない
高速の途中で
流れていたラジオ止めて
蛍光灯の光を
ただ眺めながら
これからどうなるか考えてる
全然大丈夫 なんていうけど
大丈夫じゃないからそう言うの
あの映画のヒロインみたいに
何も解決してないのに 笑えたなら
気休めでもいいんだよ
期限付きの幸福論
あぁ カラーで映り込む
あの観覧車の
一番上でキスをしたこと
そこから見つめてた
夕暮れの街は
きっと同じじゃなかったの
全然足りない 足りないんだよ
出来損ない映画の結末は
なんていうかなちょっと
馬鹿らしいや
とりあえず全て大袈裟で
ラストシーンもパッとしないね
西日射す部屋の隅っこで
主人公が眠ってるだけ
あぁ 君は何もない
高速の途中で
お気に入りの歌口ずさむ
それに合わせるように
この道は途切れる
もう先は見えない このままでいい
ねぇ なんて素敵だろう
星も月も夢も 夜も君も僕も
全部足りないね おかしいね
あぁ 二人は何もない
あぁ 二人は何もない…
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