|
|
|
木々の風
|
作詞 ★アサ★ |
|
ざわざわ揺れる木々の葉に当たる雨雫
嬉しそうなのか迷惑そうなのかなんて
あたしには分からないけど
見ているだけで
少し寂しくなったんだ。
葉を撫でた風は優しくあたしの頬に触れた
少し寒い秋の窓辺。
見えるようで見えることはない。
透明な容器に集めてみても、
あるように信じたいけど
見えないね。
ここにあるよね?あたしの風。
ふらふら飛んでったってきっと気付かないから。
あたしは鈍感かなぁ?
もうあたしの元にはないの?あなたの息。
どれだけ目を凝らしてみても
ポッカリするものは残ってて
そこに望む気体があるのなら
ココに漂わせてみたいんだ。
満たされることは難しいな。
どうして1つの場所に留まらないの?
あの葉を揺らすのは恋焦がれたあたしの吐息なのか
それとも背を向けて歩き出した、俯いたあたしの溜め息か
擦り付けてもう忘れないでいたい
感触でさえ残しておきたい
あたしだけの印つけたら
染まった風はあたしのもの?
無理なことだって知ってるさ
夢見てたわけでもないからね
ありもしない現実だって自分を蹴落として
前を向くのが怖いだけさ
月に照らされた風は透きとおり
あたしの小さな心に寄り添う
呼吸しないで拒絶したらどうする?
離れたら裏切り者。
それでもあたしのトナリで漂っていてほしい。
空に帰るのか、それとも太陽の下へか
それはあたしにはわからないけど、
こんなちっぽけな心よりもずっと居心地いい素敵な場所だね
迷っちゃダメだよ。迷っちゃ嫌だ。
期待させるなんて最低だよ。
肩にもたれかかって眠る前に
あたしの元を離れなさい。
あたしの周りは無重力で
あなたが生きていけるような場所じゃないの。
|
|
|