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窓の奪い合い
作詞 青葉巽
1.僕は頑なに強風の日
 窓を音までも塞ぐように雨戸で満たした

 壁の途中にある模様の休憩所が窓
 音がうるさいだけなら 硝子を外してしまえばいい

 風は雨で落書きを施そうと
 窓の鍵をすり抜けても 何かを浚っていくことはない

 埃も風が来ないから
 物の隙間に仕方なく閉じ込められているだけだ

 風も綿埃も
 奪い合いなんてしていない
 奪い合わせているとしたら
 それは 何十年土地を借り切る僕
 率直にそれぞれ遠ざかっていく
 実直にそれぞれ小屋を見つける
 それは 屋根を問わない
 縦に仕切るだけの

2.だけどさすがに強風の日
 窓を閉めたって震える体が空気にぶつかる嵐だ

 そしてさすがに快晴の日
 面倒だがまずははたきの軽い蛆綿(うじわた)を払った

 風は雨で落書きを施そうと
 時に窓辺を滑っては 暖かさにあってこその涼しさになる

 埃も形がなくなって
 無責任に窓を越えて風と仲良く散って踊る

 風も綿埃も
 奪い合いなんてしていない
 奪い合わせているとしたら
 それは 何十年土地を借り切る僕
 率直にともに遠ざかっていく
 実直にこの家を小屋にして
 それは 屋根もない大空の
 窓が天敵に思える地上の

3.風も綿埃も
 奪い合いなんてしていない
 奪い合わせているとしたら
 それは 何十年土地を借り切る僕
 率直にそれぞれ遠ざかっていく
 実直にそれぞれ小屋を見つける
 それは 屋根を問わない
 縦に仕切るだけの
 
 風も綿埃も
 奪い合いなんてしていない
 奪い合わせているとしたら
 それは 何十年土地を借り切る僕
 率直にともに遠ざかっていく
 実直にこの家を小屋にして
 それは 屋根もない大空の
 窓が天敵に思える地上の
 
 換気
 舞い

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公開日 2009/02/06
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コメント 硬直した主観がせめぎ合う中で、概念へ従順に揺り動かされる物質は、本来、主観にとって何の障害たるものではない、ということを著した歌です。様々な状況に合う歌だと確信したので、サビはポップスに見られる言葉遣いを心がけました。
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