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向こうにとっては知らない人
作詞 青葉巽
1.向こうにとっちゃ僕は知らない人なのに
 堂々と僕は目を逸らした

 まるで知っている人に合わせるかのような
 礼儀の形だったさ

 『向こうはこちらを知らない人だから』とあちらに思われて
 あちらから笑われることは 最も嫌だから

 向こうにとっちゃ僕は知らない人なのに
 知らせるか如く 僕は目を逸らした

2.そうはいっても 知らないことにしている人とは
 つい最近のことで どちらかが印象を植え付けている

 僕は覚えているよ だから嫌なのさ
 知人を示す下線を外せず 気にするのさ

 『向こうはこちらを知らない』と もし僕を覚えていようものなら
 返したいのさ

 最も怖いのは 気にされる事じゃない
 気になってもらうこと

 向こうにとっちゃ僕は知らない人なのに
 僕もさほど知らない人なのに

 目を逸らした 横からやって来るやいなや
 よく僕も瞬時にして 判ったものだ

3.僕は覚えていますよ
 僕は覚えていますよ

 もしかして 覚えていますか
 もう横に過ぎ給うたので 訊けない

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公開日 2009/01/14
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コメント 人間関係において最も微妙な関係を、明瞭な角度で描きました。
人付き合いの好き嫌い関係なく、読み込める歌です。
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