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snow track 〜ある雪の日に〜
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作詞 value |
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どこにでもあるようなその辺の村で起こった出来事。
とある少年は父と2人で毎日幸せに生きていた
しかしある日父は闇に消え少年は独り。
村人は誰も彼の行方を知らず、少年は待ち続けた。
いつか会えると信じて
何事もなかったかのように冗談を言い合えるように
また雪を見ながら話ができるように・・
ある日少年の家の前に訪問者が現れた。
悲しい目をした小さな犬だった
犬は少年を見ると尾を振り甘え少年の鼻を一度だけ舐めた。
少年は犬に名前を付けた。それは「VALUE」大事な家族。
いつか会えると信じて
新しい家族を紹介できるように
嬉しそうに犬が鼻を舐めるように・・
青年は病に倒れもう先が長くないことを知った。
犬は何も知らずに明るい目をして青年に寄り添った
ある日犬と最後の散歩にでかけた青年は道に倒れ雪にまみれた。
犬は必死に青年を助けようともがいた
青年は動かなくなって
無情にも空は雪を降らし続けた。
犬は鼻を何年ぶりかに舐めたが、なんだか舌が冷たかった。
それは雪のせいかもな・・
家族の帰りを待ち続けた少年は幸せそうに終わりを迎えた
犬も最期まで青年に寄り添って温度を失った。
雪が止みふたつの命があった場所には、
大きさの違うそっくりな足跡が残っていた・・・
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