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青年はただ、待っていた
作詞 はぁな
時を止められないなんて嘘だ
現に、僕の時計は午後6時39分59秒で止まってる
どれだけ年がたっても どれだけ時が流れても
僕の時計が動くことはない


君が待っててって言ったんだよ?だからここで待ってる
誰かが君が病気で死んだって言うんだ
笑えない冗談だよね 僕は信じちゃいない
だから待ってるよ 待ち合わせ時間1秒前。
君に会えないと時計は動き出せない
あの日何度も止めたけど 君をしばりたくないから
送り出してあげたんだ
「1週間、出会った場所で、出会った時間に。」
約束をしたから僕は
あの河原に午後6時40分に間に合うように
5分前に家を出た
でもまだ君が来てないってことは 1週間たってないんだな
でも何度かもう春はめぐった気がするけど
それとも時間がおかしいんだよ 
そう、自分に言い聞かせて


だからね君が来たときに時間ぴったりになるように
6時39分59秒で止めておこう


言いたいことがたくさんあって
伝えたいこともたくさんあって
抱きしめたいのに 全部君がいなきゃ
成り立たないじゃないか…
伸ばした手は空をきるだけ

ごめんねそろそろ眠くなってきた
寝ころんで空を見上げたらちらばる星が
まぶしくて まぶしくて
いい加減1人はさみしいから帰っておいでよ
待ってるから 待ってるから 待ってるから


目を閉じたその時にカチリと針は動いて
時刻は只今6時40分00秒
僕の腕の中にはあの時と変わらない君がいた。
やっと君に逢えたね やっと言える
おかえり。


青年は幸せそうな顔をして
星になったそうだ

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公開日 2009/10/26
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コメント 物語風なものを前から書きたかったんで…
バッドエンドのようなハッピーエンド
になったかな?
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