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GRANDBEAT
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作詞 やました |
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いつの間にか止まってた
その時計に気づかなかった
針の音には慣れていたし
別に邪魔ではなかったのに
衰えた腕を動かして
立て掛けたキャンパスに殴り描き
必死に伝えようとするのが
今の僕のやり方だと知る
ずっと秘密基地にこもって
筆が折れて 絵の具が無くなるまで
腕が骨ごと無くなるまで 描き続ける
いつかは完成するのかな 僕の絵
そんなに軽いものじゃなかった
思ったより ずっと ずっと
気付くより早く腕が動く
「そんなこと忘れちまえ」って
もう何も 求めずに
粉々に砕け散った
僕の過去と現実
この腕のせいで思い出せない
全て描いて できるだけ
忘れないように
少し時が経って また
その時計は 動き出した
また始まった針の音
今ここにいると やっと気付く
凍えた腕で 押さえ込んだ
まわりの景色と 感情
どうしても 吐き出したいなら
今すぐに 旅立てばいい
そんなに軽いものだったのか
思い出の中に まだ見えない
灰色の瞳 見開いた世界
あと少し 手を伸ばせばいい
そうしたら見えるんじゃないか
粉々になったものを
拾ってまた 形を作る
肩から指先にかけての
幽かな力の流れを知った
なくさないように
繰り返す言葉は
数を重ねるたび磨かれてゆく
さあ、もう大丈夫
凍りついた心臓 突き破って
とめどなく流れる感情
うまく形にできるのかな
何度も握りかえした筆
永遠に伝わる 壮大な物語
何度も描き直した絵と
感情だけでの一発描き
君はどっちを選ぶのかな
でもまだ これだけじゃないさ
この腕のおかげで思い出せた
いつの間にか動き出した
時計も見ずに描いていた
針の音とともに刻む
戦いの歴史 僕のための神話
永遠に伝えることのできる 壮大な物語
未来を飛び廻るための
僕だけが描ける絵 僕だけが掲げる旗
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